小さい人間なんです

誰かに認めて欲しい
自分の存在を、確かに感じてもらいたい
そう、ずっと思っていたんだろう

陶器の仕上げ焼きの時に
別に自己紹介したわけじゃないのに
私の名前を覚えていてくれて
しかも、本名に「先輩」とつけて呼んでくれた1年生の後輩
私も力を注いで、学内の陶芸活動を復活させたことを
知っていてくれた後輩
きらきらした目

久しぶりにこんな対応を受けた
最近、就活で批判的な目ばかりが向けられて
それに耐えうる人間じゃなきゃいけない、そう思っても
結構疲弊していたんだ、実際
私は、何?
そんなに、価値のない人間だったっけ

昔から、典型的な誉められて伸びる人間だった
甘い、そう言うなら言ってくれてかまわない
でも、私は認めて欲しかった
私自身を
その形が、少し間違ってしまったと感じることはあっても
自分にとってはそれしか手立てがなかったんだ
具体的な数値だったり、まじめな態度だったり
でも、認めて欲しかったんだ
私は存在するに値する人間だと

自分で自分を認めるだけでは足りなかった
自分だけじゃなく、違う考え方を持つ他人にも自分を認めて欲しい
それは、おかしなことなのだろうか

自分も、他人も納得する人間でありたい