眠りの森

眠りの森をさまよっていました
気が付いたら夕方から夜までの時間帯をすべて眠りに費やしていました
こんな不規則に眠ると
眠りはとどまることなく不規則になりつづけます
そのうちに森どころか樹海にすらなりうる気がします
迷い込んだら出てくることは出来ない

でも、そうなったらなったで迷うことを楽しむでしょう
その時に眠りは私にとって、快楽の樹海
現実から遠のく快楽の樹海

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午前中に大学の友達と展覧会を見に行ってきました
土曜日の雨の日、そして会期の最後の週末だったせいか
人が次から次にやってくるのでした
しかも、展示されていたものが宝石だったので
奥様連中が、うようよ
(多分、この年代層の集客をして儲けるつもりです。東京都め!)
小さな展示ケースに群がる人々
展示物が宝石なだけに、絵みたく遠くから楽しむことが出来ないし
近くによるからこそ見える繊細な装飾もあります
長蛇の列に並んで宝石を見てました

展示は400年の歴史の時系列
現代のものにはあんまり感動はしなかったです
中世くらいの宝石が、同じライトアップでも光の反射がまぶしい
何で?と思っていて
友達とも話していて
私なりに出した結論は「宝石を余さず使っていたんでは?」ってこと
中世の頃のものは、やたらに小さな宝石を組み合わせることで
一つの作品をなしていた気がします
今の宝石は一つ一つの石が主張をできるくらいの大きさに見えてきます
なにせ、ビーズよりも小さなサイズの宝石も
数を集めて、ネックレスやブローチの裏側の装飾に使われます

大きさよりも、その存在にこそ価値を見つけていたはずです
一つ一つは小さくても、宝石には変わりない
適材適所をうまくやると
大きな一つでできることとはまた別の力が出たりするのです

なんだか人間みたい
私は多分一つで事足りる大きな宝石じゃない
でも、自分に合った場所で輝いていたいものです

と、話をずらして終了