その時、私は夫と子と共に保育園に向かう途中の路上にいた
ずん、という地鳴り。そして突き上げられるような衝撃。
激しい横揺れではなかったが、立っていても身の危険を感じるほどだった。
子を抱えていた夫が、近くのマンションのエントランスの自動ドアに近づこうとしてて、「ガラスの近くはダメー！」と叫んだ。
揺れでガラスが割れ散ったら、命がないかもしれない。
揺れていた時間は短かったように思う。
響きわたる緊急地震速報と車の盗難防止装置の音で少し正気に戻る。
子を預ける&出勤する気はなくなり、とりあえず自宅に引き返す。
エレベーターはもちろん止まっている。
余震が来たら嫌だなと思いつつ階段を上り、自宅へ。
ドアを開けると、冷蔵庫の扉の開けっ放しを知らせるブザー音が聞こえた。
どの部屋も背の高い家具が倒れ、荷物が散乱していた。
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(被害状況)
LDK
→食器棚、本棚が転倒。食器棚が倒れかかったダイニングの椅子に傷、割れ。食器棚も扉のガラスが割れて散乱。食器はガラスのコップ一つが割れたけど、他は支障なし。食器棚、がんばったなぁ。
寝室
→姿見付きの収納が転倒。鏡の割れはなかったが、扉の蝶番が壊れて扉が脱落。とりあえず横倒しにしておく。クローゼットの衣類などが滑り落ちて散乱。
各部屋
→夫、私の趣味用品、子の生活用品が床に散乱。後輩からもらったガラスのランプ、陶製の置物が大破。CD数枚の中身が飛び出てケースが割れていた。夫のPC(購入後1ヶ月未満)には本が当たって傷がついていた。
トイレ
→水が出たままだったのでタンクの中を見るとフロートが壊れている。仕方ないので水量調節弁を毎回ドライバーで開閉しつつ使うことにする。
(電話が繋がらなかった管理会社へ後日連絡要。他の部屋の壁クロスの破れ、穴も報告)
洗面脱衣室、浴室
→タオルや雑貨類が散乱したが、特に破損なし。
ここまで壊れてても、うち、地震保険加入なし
管理会社が共済の代理店だから、つけきれてなかったのだ
一部損はあるだろうし、小半損くらいの主張する人も出そうな様相。
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会社の予定表に休む旨を書き込み、上司へも現状を報告。保育園からは休園の連絡が入る。
子が動き回れるようガラスなどを取り除いて室内の安全確保からスタート。
片付けに一日使ったが、また余震や本震なりでやり直しになるのかもしれないな。
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自宅のある地域で震度5強。東日本大震災を東京で体験した時と同じだ。
急に来るだけに恐怖感のすごさはどちらも同じ。これはまずい、と当時も今回も思った。
東日本大震災の時には発生日に何度も緊急地震速報が鳴ってたけど、今回は鳴っていない。それがまた逆に怖い。
とにもかくにも家族全員がいるときに発生したのは気を揉む要素が少なくすんでよかった。
自宅の安全対策を増強せねば…無駄なものを処分せねば…とこのところ考えていたが、それを一気に進めるきっかけになりそうだ。
何が倒れやすく問題があるのか、あぶり出されたから手の打ち方も見えそう。
まずはここ2、3日…一週間程度は気を引き締めて過ごそう
