口頭試問

あの後、30分くらい後にまた先生の部屋に向かいました
…部屋、暗い、もしや帰ったかな
と思って、振り返ると
その背後から先生が
「ちょうど、研究室についてご相談したいことがあったんです」
と呼び止めて、先生の部屋で話を開始

ひたすら自分のやりたいことについて解説をし
先生から、こういうものを見たら?とお勧めをいただき
これからのことを話しました

実は、苦手めな先生なんですわ、その先生
多分、向こうも私に苦手意識を持っているはずです
どうにかして、その垣根を少しでも外さないといけないと思って
結構必死でした
これからの一年間にかかわるし

私が北欧の陶芸についてやりたいといったとき
「確かに北欧は穴なんだよなぁ」
と、どうにかお題でつかむことが出来たみたいで
第一関門はクリア

そしておもむろに陶器を出され
「これをもし小学生に解説するなら、なんて言う?」
…試されてる
しかし、私は中学校からやってるのよ
作る側からなら話が出来るのよ!!
と気合入れて、話をしました

鋭く、特徴や技法について質問してくる先生
必死で食い下がる私
「このくらい陶器を見ることが出来るなら
研究したいものの実物もしっかり見なきゃですね」
と、どうにか及第点

すると
先生は次から次へと陶器を出してきて
「これいいでしょう、こっちもいいでしょう」
って、典型的な陶芸好き人間振りを発揮

今後の授業の話などもして
最後に
就活のアドバイスをいただきました
「君の場合は大丈夫だろうけど、靴はきれいにしていったほうがいい」
そういって、先生は私の足元を見下ろしたのですが
……私、スニーカーはいて行ってました
後期日程で、面接をしたとき
靴が汚い子がいて、足元ばかり目に付いたそうです

はぁ、よかった
これでまた一つ荷が下りました
そして、今年の夏は…北欧旅行の可能性が出てきました
研究のためってのが悲しいですが