堅固な艶

指輪をいつも付けている
銀の指輪

新しい指輪は、つけ始めに必ず一旦光沢が落ちる
目立つもの目立たないもの含め、妙に傷が付く
書き物をしているときに、表面の色だかなんだか知らないけど
紙に筋がつくこともある

そういうときには、結構まめに磨いて。光沢をとりもどさせる

その時期を過ぎると、指輪は勝手に光り始める
よくよく眺めると、傷は消えてなどいない
のに、光を反射する輝きが再度訪れる
(ひいき目に見ると、よりいっそう光って見える)

つるりとした光ではないけれど
その優しい照り返し方が好きだから
銀が好きだし、長く身に着けている

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傷が付いても、それを優しい光に変えられるような
柔軟で堅固な人間でありたい

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明日はー仕事がー絶対大変ー
わかってるから、休んじまいたいー
でもー自分しか結末までに持っていける人間はいないから
休んだところで、自分に跳ね返ってくるー

逃げんな、負けんな、乗り越えろ