で、小話を

冬場の小学校のプールを想像していただきたい
夏にためた水が、そのまま消火用水なりの役を負って放置されて
そのうちに緑に濁っていく
で、また夏が近づくと水を一旦抜いて掃除する
排水した後の底に、どろどろしたものがよどんでいる
こすって、磨いて、底は元の色を取り戻す


掃除後のプールと今の自分の気持ちが近い
これまで溜まっていて、よどんでいたものを
栓抜いて一気に吐き出した
あれらは多分、私をよどませた原因の「栓」だったんだろう
流れも、動きもすべてを止めて、溜まっているものだけに執着させた
とっぱらったら、かなり楽
湧き出るように前向きな気分で満ちている
それが一時的であったとしても、別にもういいや
あのよどみから脱出できたから、それでいい