昨日のこと
サークル同期のコンサートへ行く
同期のマドンナであり、そんな彼女がピアノを弾くのだから期待値は高まる


最寄り駅から電車に乗って一駅目で大変なことに気付く
チケットを部屋に忘れた
慌てて引き返す
駅と自宅の往復でトータル三十分のロス
改めて乗った電車で、自分が汗だくになってることに気付く


結局遅刻
一つ目の曲目を聴きそびれた


それにしても彼女はきれいだった
色白で細い体に深紅のドレス
若干玉虫加工されてたから、動く度に色味が変わる
ひじから先の腕の筋肉がしなやかに動いて音色を奏でる
音以外にも表現者そのものも楽しませてもらった


サークルの合宿中
朝誰もいないホールで
指がなまらないようにピアノをひいていた彼女を思い出した
しんとした朝の空気の中でたちのぼる音が聞こえた時に
えもいわれぬ幸せな気持ちになったっけ
テクニックだけに片寄らず、艶やかに表現される音
場所は変われど変わらない音が生で聞けてリラックスしてしまった


会場にはサークル関係者もちらほら来ていたが
気が緩みすぎてたのと
余韻に浸りかったから、静かに退席してきた


会場から程ちかい繁華街が人多すぎて
人酔いしながら帰宅
妙に力が抜けて、ほぼそのまま就寝