密室の香り

コタツムリの殻、コタツ布団を洗って干していたのです
昨日一日じゃからっと乾いてくれなかったから
今日も、一日干していたのです

ふかふか
冬をしまうことにしたのです
またね、冬になったらまたよろしくなのです

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mobileの方に書いていた、最近はまっているCD
冨田ラボ『shipbuilding』
私のつぼをしっかり抑えたアーティスト陣がうようよ
もちろん、CMに使われている『眠りの森』はもちろん曲から入ったけど…
ユーミン歌っちゃってるし、birdもいるし
でも何よりキリンジがいたのが、大喜びだったわけで
その曲、『香りと影』の内容は…

エレベーターで乗り合わせた女性の残り香に恋をしてしまう
そして、追いかけるも次に彼女が乗ったエレベーターに乗り遅れてしまい
残り香と残像しか、彼女を知る手立てはない
それでも、恋の深みにはまっていく…

と、私が勝手に解釈してしまいましたが
キリンジらしい、いいテンポで
各駅停車じゃない電車に乗りながら聞くととても気持ちがいい曲です

香りと記憶の関係は強いですね
ふと漂ってきた香りで、思い出すことも結構あったりして
この曲の主人公の場合
密閉された狭い空間であるエレベーターのなかで
女性の香りと出会うわけだから
結構「残り香」といっても、長く残ったであろうし
同時に強く印象に残っているはずです

エレベーターと同じくらい密閉された空間である、部屋
部屋に残る香りは、それまでいた人の雰囲気を残していくし
誰かの部屋に入った時に感じる香りも
部屋の主の印象と共に記憶されるものです

あんにゃろ、こんなところに香りを残していきやがって
香りの呪縛になんとなく動揺しつつ
つい昨日会った人間の名残を楽しみ
笑顔を思い出した今日の朝