部屋に帰ると真っ先にするのは
時計を外すこと
コートを脱ぐことよりも先に、時計を外す
今日一日は
気がつくと、時計をつけていない
ただ忘れてきた
それだけかもしれないけれど
つけなきゃならない
そう思っていなかったことは確か
時計をつけずとも、今日一日は成り立ったわけで
ぴたりと身に着ける時計ってのは
自分の時間を拘束するもの
休みの日くらいは
その拘束から解きはなたれたくなるのだ
自分の腕に時計ははまっているものと思って
思わず腕を触ってしまうのは
ただの習慣
習慣からも、逃げざるを得ない
今日一日は
「日常強制終了」とでもいうべき感じ
私の休息はまだまだ続く