話す

同期と飲む
むしろ同期を誘い飲む
そして、今ある転勤の話をする
私の完全なわがままだ
先輩から限定解除されたとはいえ、自分が楽になるためだった
後輩やら上司やらが、飲みに行くたびに転勤の話を出してきたりしても
知らないふりしてなきゃいけなかったりして
秘密で動いてる話を抱えるのに疲れていたりしたから
同僚の中でも身近で信頼のおける、同期に話をした
いきさつと自分の考え
ばかなのかもしれないけど、正直に隠し事はなしで


「転勤の話があるんだ」
そう言うとやっぱり場所については真っ先に聞かれた
「京都?」って
そして答えた場所について
「自分が転勤で行くならその場所しかないと思ってた」と言われた時には
なんだか自分が行くよりそこまで分析してる人の方がいいんじゃないのかと
正直背筋がひやりとした


帰りに同期二人を駅で見送った
二人はその後何を話していたんだろう
何を思っただろう
なんでこいつが、俺が行ったほうが…そう思われても仕方ない
ただ私が転勤決めたとして
後々になって「akip転勤らしいよ」と噂で伝わるよりは
先に自分の口で伝えておきたかった
まだ本決まりでないけど、そんな話があって自分が何を考えてるのかを
彼らには自分で伝えておきたかった
やっぱりわがままだったな
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一瞬ものすごく揺さぶられる
所詮はありえないことを考えそうになり
自分に言い聞かせるように話をした